商業施設などで見られる機会も増えてきたドライミストですが、実際にどういったものなのかご紹介します。
ドライミストとは、ノズルより噴霧された霧状の水滴によって体感温度や気温を下げる冷却装置です。
上水道を特殊な高圧ポンプによって送り出し、ドライミストを発生させます。
ドライミストを発生させることによって、平均2~3℃程気温を低下させてくれたり、かなり微細なミストを
発生させることで濡れているという実感がないようにしています。
気温を効率的に下げられることから環境にも良い技術と言えるでしょう。
制御盤によって気温や風速、温度などを自動で運転管理できるものもあり、
夏の熱中症対策として非常に有効的な装置です。
これから様々な商業施設・観光地などで使用されることが増えるでしょう。
しかし、とても便利なドライミストでも導入することによってレジオネラ菌感染が広まってしまう
恐れも捨てきれません。
これは機械というよりも使用している水に問題が発生してしまった場合、
レジオネラ菌感染が広がってしまう可能性があるのです。
例えば、上水道から水を取り込むのですが、水道内や水を運ぶホース内にレジオネラ菌が発生した場合、
ドライミストの制御盤には消毒などの機能は付いていないので、そのままノズルから感染した水が噴霧されます。
すると、ミストという細かい水滴のため、人の体にも入りやすく、感染者が出てしまう恐れがあるのです。
また、こうしたドライミストを採用する場所は買い物客や観光客などの人が多く集まる場所であり、
大規模なレジオネラ感染が起こる可能性もあります。
ドライミストでレジオネラ菌発生を防ぐためには、事前の対策と予防のための定期的なメンテナンスが
重要となります。
特に水の通り道となる配管の洗浄は大切です。
レジオネラ菌体対策用消毒液で配管の洗浄を行いましょう。