過去に起こった井戸水からレジオネラ菌感染が広がった事例をご紹介します。
ホテルで起こった事例では、井戸水を汲み上げて各部屋につなげていました。
その一つの部屋で水漏れが置きてしまい、その部屋自体を封鎖することになったのですが、
その部屋からレジオネラ菌が発生してしまい、各部屋にも繁殖が広がってしまったというものです。
また、リゾートマンションでも長い間使われていなかったお風呂で使われる水を貯めている貯水タンクから菌が
発生し、感染症が発生することがありました。
これらの事例に共通しているのは、水漏れや長く使われていなかったことでレジオネラ菌が井戸水の通る管の
中で繁殖してしまっているということです。
管の中で長く水が放置されている状態になるとレジオネラ菌が住みやすい環境となるバイオフィルムが発生し、
レジオネラ菌も増殖してしまいます。
そのため管の中も全て掃除しなくては、レジオネラ感染のリスクを回避することは難しいと言えるでしょう。
井戸水をお風呂に、または飲用水として利用している施設では、必ずレジオネラ菌の検査が必要となります。
レジオネラ菌の検査は自分で検査を行うことができるキットや検査を行っている業者へ問い合わせることで
検査を行ってくれます。
検査頻度は毎日完全換水型の施設であれば年1回以上、連日使用型なら年2回以上、
そしてお風呂の水で消毒が塩素ではない時は年4回以上の検査が必要です。
井戸の場合は源泉となっている井戸はもちろん、管の中も調べて定期的に掃除を行う用意しましょう。