レジオネラ菌対策のために塩素系消毒剤が用いられる場合がありますが、塩素系消毒剤には様々な問題点が存在しています。
まず、挙げられる問題点として、管理が大変ということです。
厚生労働省ではレジオネラ菌や大腸菌、バクテリアなどの発生を予防するために塩素濃度を0.2~0.4mg/Lを基準とし、塩素濃度を維持する必要があります。
しかし、レジオネラ菌は塩素の抵抗性が強いため、このような塩素濃度では消毒することができず、実際にこの基準を守っていた施設でもレジオネラ菌が発生し、感染者が出てしまったというケースもあります。
そのため高濃度での塩素消毒になってしまうのですが、塩素は元々揮発性が高く、高濃度を維持していくためには定期的に塩素系消毒剤を入れる必要があるため、管理が大変なのです。
レジオネラ菌の感染を防ぐために高濃度の塩素消毒を行っている施設が多いと上記でも書きましたが、高濃度の塩素消毒を行うことで塩素臭という問題点も発生してしまいます。
厚生労働省で定められている基準値であれば、塩素臭が出ることはないのですが、あまりにも高濃度の塩素消毒を行ってしまうと塩素臭が出てしまうのです。
人体への影響も大きく、咳やめまい、頭痛などの症状が出る場合もあります。
また、塩素臭の他にも高濃度の塩素消毒は機器を腐食しやすくしてしまうことや、温泉施設であれば流している温泉の泉質が変わってしまうということもあり、塩素系消毒剤を使っての消毒は行わないという温泉施設もあります。
レジオネラ菌対策の塩素系消毒剤でよく用いられる「次亜塩素酸ナトリウム」ですが、温泉水などに使用すると除菌効果が大きく低下してしまう恐れがあります。
これは次亜塩素酸ナトリウムと温泉に含まれている窒素化合物や鉄、硫黄などが結合してしまうことで違う化合物に変化してしまい、除菌効果が落ちてしまうのです。
そのため、高濃度の塩素系消毒剤を温泉水で使用したとしても、レジオネラ菌の消毒がきちんとできず、さらに塩素臭などが発生してしまうというケースになってしまう可能性があります。
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